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第12期 2005年05月23日〜(全10回)



「写真家に要求される肉体とは肉ではなく鉄であるべきだ。鉄の侵入を許す肉体、肉の集積による有機的な階層を持った肉体ではなく、肉の階層を一撃で貫ぬく鉄の骨格を持った肉体。肉ではなく鉄の中でこそ写真家は誕生する。撮影行為を人間の有機的な飲食行為の延長として考えてはならない。撮影とは鉄を食べる事であり、鉄を食べる事で自らの有機的肉体を粉々にしてしまう事を覚悟の上で飲み込む事である。それは食べるという食物/被写体の消化吸収による一体化ではなく、咀嚼、嚥下、消化、吸収によって成り立つ有機的肉体を鉄によって一撃する事、食物/被写体と対称的な関係になるのではなく、非対称的な交叉/衝突となる事、写真にとって肉とは敵であり常に鉄によって粉々にされ続ける事を望まなければならない。」金村 修

 

第3回 2005年06月06日(月)19:00〜

 今回は、藤原常美さんの作品を御紹介します。

 

写 真 1

 

写 真 2

 

写 真 3

 

写 真 4

 

写 真 5

金村:
「これは府中ですか?

 画面が2つあっておもしろいでしょう!みたいな、そういう工夫はしない方がいいですよ。だって別におもしろくないわけでしょう。道がふたつに分かれてたって。
 そんなことよりもですね、こういう写真(写真2)の方がおもしろいですよ! 覗き込むような感じとかね、水平に立つみたいな感じが、交差してるっていうかね。
 これ(写真3、4)は夕方ですか?」

藤原:
「そうです。」

金村:
「なんか、こう、撮影して難しいようなところを撮ってるのがおもしろいですね。こういうの(写真2、4)とかって暗いじゃないですか。だから、普通は撮らないんですよ。こういうところ(写真4)でも、ピントを奥にもってきてたりとかしてて。通常、こっち(画面の中心や手前の看板)にピントもってくるじゃないですか。

 奇妙なフレーミングですよね。みていて、すごく中途半端に感じる画面がおもしろいと思いますよ。なんかこう、入りきらないみたいなおもしろさっていうのかな、いらだちっていうのかな。。。
 もともと75ミリのレンズ自体が、すごく中途半端なレンズじゃないですか。そこがおもしろいっちゃ、おもしろいわけで。だから、だいたい意図したものがわかるように、入り切っちゃってるとおもしろくないんですよ。
 それよりも、こういう(写真4)地面が入ってるのか入ってないのかわからなかったりとか、ピントを手前にもってきて奥をボカせばいいものを、こっち(奥)に(ピントを)もってきたりとか、そいういうようなおもしろさっていうのかな。。。地面がなければいいのかっていうと、そういう問題ではないんですよ。

 府中をどういうふうに体感してるかっていうのが、撮り方として問題になってきますね。
こういうのをもう少し集中的に集めると、かなり違ってくると思います。
なんか、変なんですよね。その〜、静かに発狂してるっていうかね。(笑)おもしろいですよね。これ(写真7)も変ですよ。一見風情があるのかな〜と思うけど、なんか違うな〜っていう、ここ(地面と路地の奥)が妙なんですよね。気持ちがいいっていうか、気持ちが悪いっていうかね。
 まあ、こんな感じで!」

 

写 真 6

 

写 真 7

 

写 真 8

(レポート:小寺)